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  • 執筆者の写真前田希葉 (Kiha Maeda)

生け花を始めるのに"センス"は必要か?

更新日:3月29日

よくいただく質問なのですが、


私の答えはNo!です。


生け花を始める際に"センス"は必要ありません。



私は、"センス"は「先天的なもの」と、経験や知識により「後天的に身に付けられるもの」に分けることができ、後者の"センス"に関しては経験や知識によって磨くことが可能であると考えています。


つまり、生け花の稽古で実際に手を動かす経験をし、知識を蓄えていく過程で"センス"は磨かれていくので、「わたしには"センス"がないからできるかどうか」という悩みは生け花を始める時には全く不要だと思います。


では具体的にどうやって生け花の"センス"を磨いていけばいいのでしょうか?


私は、どの方にとっても「用意されているカリキュラムに沿って実直に学んで場数を踏んでいくこと」こそが、センスを磨くはじめの一歩なのではないかと考えています。


多くの流派にはそれぞれ確立されたカリキュラムがあり、そのカリキュラムの一つに「花型」といわれるものがあります。


その通りに花をいけていくと誰でも美しく花をいけることができる、算数や数学で言うところの公式のようなものです。



多くの流派において、初心者は、まずその「花型」の稽古を通じて、植物の扱いや植物を使った空間の取り方を徹底的に体にしみ込ませていきます。


草月流ではこちらのテキストを使って「花型」を学びます。

英語も併記されており、全世界で使用されている信頼の一冊です。

(フランス語版や中国語版もあります。)



花型」を終えた後は、「自由にいける」ことに踏み出すために、構成や重要な要素(線・色・塊)、素材、空間についてこちらの教科書を使って学んでいきます。

師範になっても立ち戻って取り組むことのあるテーマが目白押しで、本当に充実した教科書だということを折に触れ実感しています。



この2冊の教科書を終える頃には、花と花器を前に頭が真っ白!どうしましょう!なんてことは起こりません。


それどころか、花を使って作品をどう構成していくかの最適解が素早く見つけられるよう、更にご自身の経験や知識を蓄積したくなっているのではないかと思います。



なので「"センス"がない」という思い込みで最初から諦めてしまうなんてもったいないです!


今まで"センス"を理由にご自身の気持ちにブレーキをかけてしまっていた方は、是非勇気を持って生け花教室の体験レッスンに参加してみてください。


まずは一歩踏み出しましょう。


私の教室でも随時開催しています。


道具はすべてお貸出ししますので手ぶらでOK!

(濡れた手を拭くハンドタオルはあると便利かな)


ご興味のある方は是非チェックしてみてくださいね↓


白金台の草月流生け花教室・アトリエきはのいけばな体験



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