【徹底解説】親子で華道を習うメリットとは?【親子いけばな】
- 前田希葉 (Kiha Maeda)
- 3月19日
- 読了時間: 5分
更新日:3月27日
伊勢丹新宿店でも2回にわたりイベントレッスンとして導入いただいた当教室の「親子いけばな体験」ですが、お問い合わせや受講の相談をいただくことも多いので、「いけばなを親子で習ったらどんないいことがあるか」についてまとめたいと思います。
習い事の選択肢も多岐にわたる時代ですが、
こどもと一緒に楽しめて、こどもにも何かが身に付き、情操教育にもなって、ついでに親である自分もスキルアップできる習い事ってないかな?と探している保護者の方には草月流のいけばなをお勧めいたします😊
■いけばなって何?■
いけばなは、「室町時代にはじめて歴史上に登場し、四季のある⽇本の⾵⼟と⾃然を愛する⽇本⼈の⼼がはぐくんできた、⽇本独⾃の⽂化」で、
「花や葉、枝を器に美しく飾り、暮らしの中で⾃由に楽しむこと」です。
いけばなや華道に、かしこまったルールや厳しい礼儀作法をイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、現代におけるいけばなは、和室や床の間を離れて「空間を彩るアート」としてその存在を認められています。
アートの習い事はお子さまの豊かな心を育むだけではなく、想像力や表現力も磨いてくれます。
また、保護者の方にとっても、創造性が刺激され、自己表現の幅が広がる、知識や技術が身に付くなど得られることが沢山あります。
■草月流って何?■
草月流は1927年に勅使河原蒼風が設立した、「型」にとらわれずその人の個性を大事にするいけばなの流派です。
草月流のいけばなは、「いつでも、どこでも、だれにでも」、そしてどんな材料を使ってもいけられる⾃由ないけばなです。
親子で一緒にいけばなを習うメリットはたくさんあります。

コミュニケーションの強化
これが一番のメリットだと思いますが、いけばなを一緒に学ぶことで、親子間のコミュニケーションが増えます。
お互いに意見を交換したり、協力して作品を作り上げる過程で、絆が深まります。
また、お子さまにとって、保護者の方が一緒に学ぶ姿を見ることは大切です。
保護者の方自身が何かに挑戦している姿を見せることで、お子さまも自分の成長に対して前向きな姿勢を持ちやすくなります。
自然とのつながり
いけばなでは、花や枝、葉など、自然の素材を使います。
これらの素材にはそれぞれの命があり、それを無駄にせず大切に扱い、いけることで、自然への感謝の気持ちが芽生えます。
これは、環境への関心や生き物への理解を深めるきっかけにもなります。
また、いけばなは、季節の素材を生ける機会が多くあります。
季節ごとに変わる花や枝、葉の種類や色を取り入れることで、四季折々の自然の移ろいを直に感じることができます。
これにより、季節の変化や自然環境に対する感受性が高まります。
心の落ち着き
いけばなは、花や枝、葉を扱う過程で自然と心が穏やかになり、ストレスの軽減やリラックス効果が期待できます。
心を静め、内面を見つめ直す良い機会にもなり、親子で一緒にリラックスできる時間を持つことが、日々のストレス解消にもつながります。
創造力と観察力
草月流のいけばなは、個人の表現を反映させることができ、自由に自分らしいスタイルを作り出すことができます。
限られた素材を使って、花や枝、葉の選び方や配置を考えながら色や形、バランスを敏感に感じ取り美しい形を生み出す過程で、創造力が養われます。
また、いけばなは、花や葉、枝そのものが持つ美しさを引き出すことを目的としています。
そのため、花や枝の形、色の微妙な変化、葉の位置など、細かな部分まで素材をよく観察することが求められます。
このような繊細な観察力は、日常生活でも自然や芸術作品をより深く理解するための力となります。
集中力と忍耐力
いけばなは、花や枝、葉の配置が微妙に変わるだけで印象が大きく変わるため、一つ一つの花材を丁寧に扱い、細かい作業を続ける必要があります。
そのため、自然と集中力が鍛えられます。
また、いけばなでは、途中で作業を中断したり、何度かやり直したりすることもあります。
完成を急がず、一つ一つの作業を楽しみながら、じっくりと時間をかけて花や枝、葉を生けることで、忍耐力を高めることに繋がり、急がず、一つのことにじっくり取り組むことを習慣化することができます。
自己表現と達成感
草月流のいけばなは、決められた「型(伝統的な流派のスタイル)」を学びながらも、自分自身の感覚や個性を反映させることができます。
色や形、配置において自分なりの工夫を加えることができ、他の人と同じアレンジにする必要はないため、作品が完成する度に、自分自身の感性がどれだけ表現できたかを実感できます。
また、いけばなには、完成した作品を目の前にして「できた!」という満足感と達成感があります。
特に、時間をかけて花材を選び、細かい部分まで気を配りながら生けた作品が完成すると、その成果に対する誇りや喜びを感じることができます。
自分の作品が形になることで、努力が実を結ぶ感覚を味わえ、達成感が得られると共に、お互いの成長も実感できます。
他にも、親子でいけばなを習うことには、礼儀やマナーが学べたり、日本の美意識や精神性を学びながら、文化に対する理解を深めることができたり等のメリットがあります。
さらに、親子でいけばなを始める際、以下の点に注意をしておくと充実した時間が過ごせるのではないかと思います。
お子様の関心がない状態で始めないこと
定期的に受講できるスケジュールが組めること
通いやすい場所にある教室を選ぶこと
お互いのペースを尊重し、焦らずに一緒に成長する意識を持つこと
当教室では、親子でできる習い事としていけばなを検討している方に向けて、年中から小学6年生までのお子様とその保護者様にご受講いただける【親子いけばな体験レッスン】を開催しています。

季節の植物を使い、「お子様とお母様で1作品ずつ、親子で1作品」の計3作品をおつくりいただく内容盛りだくさんのレッスンですが、
やる気さえあれば経験は必要ありませんので、ご興味のある方は是非ご参加ください😊
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