【草月流】生け花の基本はどうやって学ぶの?【カリキュラム解説】
- 前田希葉 (Kiha Maeda)
- 3月19日
- 読了時間: 3分
更新日:4月11日
※こちらの記事は【いけばな草月流HP「入門」】の内容をベースに作成しています。
生け花を学び始める際に気になるのはその学び方だと思います。
流派によって異なると思いますが、草月のいけばなは、世界共通のテキストで学びます。
テキストは「草月のいけばな1・2」と「草月のいけばな3・4」「草月のいけばな5」の3冊で、テキスト毎に内容の異なる5つのカリキュラムを順を追って学んでいきます。
カリキュラムは花を手にすることの楽しさを感じながら、植物素材への理解を深め、初歩の段階から高度な表現まで、無理なくスムーズに学べる内容になっています。
各カリキュラムを具体的にみていきましょう。

■カリキュラム1:花型(20単位)■
草月いけばなの基礎である花型法を学びます。
花型とは植物に親しみながら形をつくる時の基本法則や技術を知るためのものです。
花型の学習を通じて習い始めたばかりの方でも美しいいけばながいけられるようになります。
※修了後、希望者は普通4級修業証書を申請できます。
■カリキュラム2:花型(20単位)■
基本の花型を展開した応用花型を学びます。
※修了後、希望者は普通3級修業証書を申請できます。
■カリキュラム3:構成と線・色・塊(20単位)■
花型法から離れ、自由にいけることへ踏み出します。
草月流のいけばなが大切にしている「線・色・塊」に関連するテーマを学びます。
※修了後、希望者は普通2級修業証書を申請できます。
■カリキュラム4:素材と空間(20単位)■
素材と空間への理解を深め、より高度な表現を習得します。
花材を素材としてよく観察し、作品そのものの持つ空間を意識していけばなの勉強を深めていきます。
※修了後、希望者は普通1級修業証書を申請できます。また、雅号も申請できます。
■カリキュラム5:技術と創造(30単位)■
指導者としての心得を学ぶとともに、「技術」「素材」「場」「創造」の4つのキーワードで構成されたカリキュラムを通して、確かな技術や知識、創造力を身につけます。
※修了後、希望者は4級師範証書・看板・席札の申請ができます。カリキュラム5の修了をもって師範になれます。
1レッスン=1単位ですので、1つのカリキュラム(=テキスト1冊)を修了するのに月2回の受講で10カ月ほど、月3回の受講で半年ほどかかります(テキスト5のみ30単位のため、月2回の受講で1年半、月3回の受講で10か月ほどかかります)。
体験レッスン時によく質問のある「取得できる資格(修業証書)」についてですが、テキストを1つ修了する毎に1つ修業証書の申請が可能です(各教室から草月流家元へ申請します)。
修業証書の申請は任意ですが、「将来師範(講師)になることも選択肢の一つに入れておきたいという方」や、「学んだ成果を対外的に示すことができるものが欲しい方」には取得をお勧めしています。
当教室では、いけばなを、ご自身のペースで、上記の通り確立された草月流のカリキュラムに沿って基礎から学べるレッスンを【草月流カリキュラムコース】として開講しています。
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初心者の方には、レッスンや教室の雰囲気を体験いただき、生け花の学びを通じてどんなことが身に付くか知っていただくための、内容盛り沢山の【いけばな体験】を開催していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
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※過去に草月流の経験のある方で、当教室で再開を希望される方の体験レッスンについては【草月流カリキュラムコース】の日程内で承りますので、ご相談ください。