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季節の花で感じる日本の美 — 生け花が教えてくれる“旬”の楽しみ方

  • 執筆者の写真: 前田希葉 (Kiha Maeda)
    前田希葉 (Kiha Maeda)
  • 1月10日
  • 読了時間: 3分

日本には春夏秋冬、移ろう美しい四季があります。その四季の変化を肌で感じられるのが生け花の魅力です。


忙しい日常の中でも、季節の花を手に取り、いけることで、自然と“今の日本の美しさ”を思い出すことができます。


ここでは、生け花を通して楽しむ四季の旬を、季節ごとにご紹介します。



🌸 春 — 「芽吹き」のいのちをいける


春は命が動き出す季節。若葉や蕾が膨らみ、空気まで柔らかくなるように感じます。

生け花では上へ伸びる線を意識し、自然のエネルギーを表現しましょう。


<春のおすすめ花材>


・桜(ソメイヨシノ・啓翁桜):枝ぶりで動きを演出


菜の花:鮮やかな黄色で春の光を感じる


チューリップ:柔らかく曲線を描く茎が可憐


レンギョウ:細やかな花が線の美しさを引き立てる


木苺(キイチゴ):葉と枝の自然な流れが軽やか


ポイント:蕾を残して時間の変化を楽しむと、生命の始まりをより感じられます。


港区白金台の草月流生け花教室アトリエきはのいけばなに使われる季節の花の紹介です(桜)


🌿 夏 — 「清涼」をいける


夏の生け花は涼をテーマに。風が通り抜けるような空間作りを意識します。

水面の見える花器やガラスの器を使うと、清涼感がより引き立ちます。


<夏のおすすめ花材>


・ハラン:大きな葉で清涼感を演出


・ギボウシ:葉の陰影が涼やか


・アガパンサス:細い茎と青紫の花で風を表現


・ナツハゼ:小さな実と枝の動きが繊細


・トクサ(木賊):直線的な美しさで空間を引き締める


ポイント:少ない花材で涼を演出し、“見た目の涼”と“音の静けさ”を意識しましょう。


港区白金台の草月流生け花教室アトリエきはのいけばなに使われる季節の花の紹介です(アガパンサス)


🍁 秋 — 「実り」と「余韻」をいける


秋は花・枝・実が最も豊かに表情を見せる季節です。

しっとりとした空気の中で、深まる色合いを生け花で表現します。


<秋のおすすめ花材>


・リンドウ:深い青紫が秋の空気に映える


・コスモス:軽やかな動きで風の流れを表現


・ナナカマド・ピラカンサ:赤い実が季節の彩りに


・ススキ:風に揺れる穂が情緒的


・ドウダンツツジ:紅葉した枝で秋の深まりを象徴


ポイント:作品に“余白”を残すことで、静けさと豊かさが共存する秋の世界を表現できます。


港区白金台の草月流生け花教室アトリエきはのいけばなに使われる季節の花の紹介です(紅葉)

❄️ 冬 — 「静」と「凛」をいける


冬は花が少なく、枝ものが主役となる季節です。

寒さの中の強さと静けさを表現することで、冬ならではの生け花の美を楽しめます。


<冬のおすすめ花材>


・松:生命力と凛とした力強さを象徴


・椿:冬の代表花、深緑と花の対比が美しい


・南天:赤い実が華やかでお正月花にも


・梅:香り高く、春を待つ“希望”の花


・雪柳:白い小花で清らかさを演出


ポイント:花を少なくしても、枝の線が語る世界で冬の静けさを感じられます。


港区白金台の草月流生け花教室アトリエきはのいけばなに使われる季節の花の紹介です(椿)


🌺 まとめ — 生け花で季節を楽しむ


生け花を通して季節の花と向き合うと、自然の中にある「時間の流れ」を感じることができます。

花を見て季節を知り、季節を感じて花を選ぶ——それは現代の暮らしで忘れがちな自然とのつながりを取り戻すことでもあります。


生け花を始めると、「風が少し変わった」「光の色が違う」と季節の変化を感じる瞬間が増えます。


皆さまも、花とともに日本の四季を楽しむ時間をぜひお過ごしください。



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